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大型のイトトンボで、オスの体は淡青色である。国内では本州の一部のみに分布する。関東、新潟県、東北地方から産地が知られており、いずれの地域でも生息地は局限される。生息地の人為的破壊により、近年著しく減少している。

体長40mm内外で、成熟オスは淡青色であるが黒条が細いので青みが目立つ。未熟オスとメスは明るい緑色である。本州にはこれほど大きいイトトンボはいないので、色彩とあわせて他種との区別は容易である。

当初、関東地方の利根川水系と新潟県信濃川下流域の沖積平野だけに生息地が発見されていたが、その後、神奈川県多摩川下流域や東北地方にも分布していることが分かった。現在までに知られているのは、群馬、埼玉、東京、神奈川、千葉、茨城、新潟、宮城、秋田、青森の10都県である。

すでに既知生息地の72％は失われ、群馬、埼玉、東京、神奈川の都県では絶滅した。残る各県の現存生息地数もそれぞれ１～10ヶ所程度であり、危機的な状況である。