かつては瀬戸内海と九州北部の沿岸部に広く分布していたが、沿岸開発による急速な破壊の結果、生息地は分断されて消失、十指に満たない地点を残すだけとなった。
体長はオス約50cm、メス約60cm。半円形に近い前体、これに嵌まり込むような六角形をした後体、その後方につき出る尾剣とからなる。メスの前体の前縁はきれいな円形だが、オスには前側縁に1対の窪みがある。
日本(瀬戸内海)を分布の北限として、揚子江以南の中国沿岸から、ベトナム、フィリピン、ボルネオ、ジャワ、スマトラなどの各沿岸にも分布。南方海域では、近縁の2種と混生しているところもある。