自然保護の高まりとは裏腹に外来種の増加や都市開発の煽りを受けて、多くの生物が絶滅の危機に瀕しています。これらの状況を改善し種の保存活動が大きなテーマとなっている今日、もう一度絶滅動物の存在意義を再認識し自然保護の指針を見出す必要性があるのではないかと思っています。環境省が認定しているレットデータブックの絶滅種は少なくなく、さらに絶滅危惧種に至っては大きな改善にいたっていないのが現状です。これらの状況を鑑み、自然保護の改善は急務であると同時に、もう見ることができない絶滅動物の標本をアーカイブ化させ、よりわかりやすく閲覧できるようにすることは急務であると考えます。あわせて、全国に点在している絶滅危惧種に指定されている希少性の高い標本情報も重要であり、それらを取りまとめネットワークをつなぎ、情報を共有させればより広く情報を提供できると考えています。また本業の写真家として、標本を魅力的に撮影することに重点をおき、人に感動を与えられるような、標本自体に新たな価値を付与できる形で発表していくことを考えています。
絶滅動物、絶滅危惧動物標本のアーカイブ
全国には、絶滅動物の標本を保存している機関は、博物館や研究機関などに限られています。それらの機関と連携し絶滅動物を撮影することを第一に活動を進めていきます。また、それら撮影したものをまとめ一覧できるようにすることで、より多くの人に興味を持ってもらい、問題を提起しながら絶滅動物と危惧されている動物ともあわせ自然保護意識の啓蒙活動に従事していくことをテーマに進めていきます。
ネットワーク
全国に点在する標本を元に希少性の高い多様性生物の標本ネットワークを作り、各地で行われているセミナーやイベントなどを紹介。多くの人に情報を共有できるようにしていきます。
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