トンボ目 トンボ科
ベニイトトンボ 学名 Ceriagrion nipponicum
採取地 千葉県
採取年月日 1993年7月11日 サイズ 全長 39mm
滋賀県立琵琶湖博物館 収蔵標本
国内では宮城県から鹿児島県に至る本州、四国、九州に分布しているが生息地は局限される。最近では絶滅した地域が増えている。
体長35mm内外で同属のキイトトンボ(C.
melanurum)より細身である。体に黒斑はなくオスは明るい朱赤色、メスは橙褐色である。胸部や腹端だけが赤色のイトトンボはほかにもいるが、全身が赤く黒斑がないのは本種と九州南部以南に分布するリュウキュウベニイトトンボ(C.
latericium ryukyuanum)だけである。
宮城県はとび離れた分布域であるが、最近の情報はなく絶滅した可能性がある。とくに関東地方周辺では減少著しく、多くの産地で絶滅した。
平地から丘陵地の水生植物が豊富な池沼に生息しているが、埋め立てや水質悪化などによって各地で減少し、宮城、栃木、滋賀の3県では絶滅したようである。九州北部には現在も多くの生息地が残されている
レッドデータブック より引用
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