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トンボ目 絶滅危惧
(CR+EN)

ベッコウトンボ 



ベッコウトンボ
アオナガイトトンボ
オオセスジイトトンボ
ヒヌマイトトンボ
オオモノサシトンボ
マダラナニワトンボ
ミヤジマトンボ
カラフトイトトンボ


トンボ目 トンボ科
ベッコウトンボ 学名 'Libellula angelina
 採取地 静岡県 
採取年月日  1991年5月10日 サイズ  全長 46mm    
 滋賀県立琵琶湖博物館 収蔵標本



国内では、宮城県以南の平野部の池沼に局限して分布していた。環境の変化に対する適応力の弱さと生息地の埋め立てや水質汚染によって激減し、本州と九州の数ヶ所に知られるだけになった。


4枚の翅にはそれぞれ3個の明瞭な褐色斑がある。未熟個体は明るい茶褐色であるが、成熟するとオスは黒褐色、メスは暗褐色になる。和名はその翅斑と体色に由来する。


本州の代表的生息地である静岡県磐田市桶ヶ谷沼では、1999年からのアメリカザリガニの大発生によって激減した。駆除も進められたが、なかなか効果はあがらず、人工池における増殖活動によってなんとか発生を保っている状態である。また、神戸市の生息地は、阪神大震災による溜池の崩壊で水が干上がり絶滅した。その後、加西市の旧生息地で再発見されたが、水生植物がヌートリアの食害により壊滅的な打撃を受けたために本種も見られなくなった。大分、鹿児島両県では今のところ健在である。


レッドデータブック より引用



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