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トンボ目 絶滅危惧
(CR+EN)

ヒヌマイトトンボ 



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トンボ目 トンボ科
ヒヌマイトトンボ 学名 Mortonagrion hirosei
 採取地 和歌山県 
採取年月日 1973年7月15日  サイズ  全長 25mm    
 滋賀県立琵琶湖博物館 収蔵標本



1971年に宮城県と茨城県で発見された。河口など汽水域にのみ生息している。日本固有種と考えられていたが、1992年に香港でも発見された。河口堰、橋脚、護岸などの工事により全国的に絶滅の危機に瀕している。

体長約30mmで、オスの胸部は黒色で背面に4個の緑色斑点がある。メスには、未熟では赤褐色であるが、成熟すると暗褐色になる異色型と、オスと同じような色斑の同色型がある。

近年、瀬戸内海沿岸の山口県、岡山県、大分県から新生息地が発見された。全国の生息地の傾向として、人の手が加わらなかった場所か、きわめてゆっくりと改変され生息環境としてのヨシ原が消失しなかったところがほとんどである。現在のところ四国から生息地は見つかっていない。

基準産地の茨城県涸沼では、災害復旧のため護岸工事が行われたが、生息地保全のため護岸を曲げたため生息地への影響を回避することができた。山口県中川河口では道路建設に先立ち消失する生息地の代替地を作り、代替地での定着が確認されてから、工事が行われた。千葉県江戸川の可動堰建替工事では、それによって消滅する生息地の代替地を作り、そこに完全に生息するようになってから工事を始めることとなっている。同様の保全対策は埼玉県中川および東京都荒川の河川改修工事でも試みられている。神奈川県多摩川では、改修工事などは行われていないが、1990年代半ばに絶滅した。生息地の乾燥化が原因と考えられる。


レッドデータブック より引用




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