ミヤジマトンボ
宮島の汽水湿地に生息し、日本固有種と考えられていたが、中国産の種と同種とされ、日本固有亜種に改められた。国内では宮島が唯一の産地となっている。
同属のシオカラトンボ(O. albistylum speciosum)の体を細くしたようなトンボで、オスは成熟すると体に白い粉をふくが、メスは成熟すると黒っぽくなり、老熟するとうっすらと白い粉をふく。
海水が入り込むようなヒトモトススキの生育する海辺の湿地に生息している。他の島での発見が期待されるが、宮島以外では確認されていない。
最初の発見地である山白浦は、1955年8月20日に澤野十蔵によって健在が確認されたが、1958年夏に埋め立てられてしまった。その後、3ヶ所の生息地が確認された。