絶滅というと恐竜の時代までさかのぼりあまり身近なものとは感じない方もおおいのではないでしょうか。しかし、実際は恐竜の時代とは比較にならないほどのスピードで多くの生物が絶滅し危機に瀕しているのです。1979年にノーマン・マイヤースという生物科学者は「人類は熱帯雨林だけで一日あたり50から150種の生物を消滅させている」と述べています。地球規模では名前の付いていない生物が誰にも発見されず絶滅していくことも珍しくはないのです。そしてその多くの原因は人類にあることはまぎれもない事実なのです。
日本国内でも多くの生物が絶滅しています。ニホンオオカミやクニマス、キタタキなどが一例でしょう。では、絶滅していく生物たちをただほっておいてよいのでしょうか。答えは「NO」。さまざまな国や地域で絶滅に瀕している生物を保護し知ってもらう活動が活発におこなわれています。日本でも環境省から絶滅の危険にさらされている生物のリスト(レッドリスト)が作成され国から個人レベルまで多岐にわたって保護活動が行われています。ちなみにレッドリストのカテゴリーには大きく「絶滅種」「絶滅危惧種」「準別滅種」「情報不足」のカテゴリーがありますが「絶滅危惧種」は絶滅のおそれが強い種と覚えておくとよいでしょう。
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レッドデータブック
レッドリストに基ずいて動物の詳細な状況などが詳しく記載されています。
(環境省) |