オオカミ(Canis lupus)の小型の亜種で、本州、九州、四国の山地に生息していたらしいが、1905年1月に奈良県鷲家口で捕獲された若いオスを最後に本亜種と確認できる個体の記録はない。この後まもなく絶滅したと考えられる。
オオカミのもっとも小型の亜種の一つで、とくに四肢と耳が短い。ほかに前腕下部前面に暗色の縦斑があること、頭骨は聴胞の低いことなどが特徴とされる。頭胴長95〜114cm、尾長30cm、耳長80〜81mm、頭骨全長186〜235mm。古記録から推定された頭胴長は81.2〜111.5cm、尾長30.3〜41cm。
本州の各地方、四国、九州に過去の分布情報がある。