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哺乳類 準絶滅危惧 
(NT)

ヤマネ
 



ヤマネ
ホンドオコジョ
フタユビナマケモノ
ノドジロミツユビナマケモノ



ネズミ目 ヤマネ科
ヤマネ 学名 Glirulus japonicus (Schinz, 1845)
採取地 埼玉県 
採取年月日 1989年4月  サイズ 全長 100mm (参考)  
埼玉県立自然の博物館 収蔵標本 
 




1属1種の日本産固有種で、本州、四国、九州、隠岐島後に分布する。本州北部においては低地で見られるものの、本州中部では700〜1,800mの山地からのみ知られていた。しかし最近、和歌山県、徳島県、長崎県の低山帯からも生息が確認された。ネズミに似るが、尾には約20mmの長毛を生じ総状になっている。毛色は背面が淡褐色、腹面はより淡色で、背中に黒褐色の線を持ち、目の周囲も黒褐色である。頭胴長49〜84mm、尾長33〜54mm、後足長15〜18mm。体重は春〜夏は14〜23gほどであるが、冬眠前には40g近くの個体が見られる。針葉樹林、常緑・落葉広葉樹林などあらゆる林に生息する。樹洞や民家などで営巣し、夜行性である。外部の気温が12〜14℃になると樹洞や土の中で冬眠する。食性は昆虫の成虫を主とし、秋には果実を食す。繁殖期は地理的変異があり夏〜秋、産仔数は3〜7仔である。巣箱を用いた調査では、92頭/km2という記録がある。基本的に森林性のため、森林伐採による生息場所の破壊が個体群維持に強く影響すると考えられる。国の天然記念物(1975年)。


環境省 レッドデータブック ”ヤマネ”より引用

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