ミカワマイマイ
本亜種は基亜種・ミヤマヒダリマキマイマイ(E. s. scaevola)に比べて、体層周縁に龍骨をもつことで区別される。愛知県東部と静岡県西部の石灰岩地にのみ分布しているが、収集家の採集によって個体数が減じて絶滅が危惧されている。
貝殻は左巻き、大型(殻高20〜22mm、殻径38〜40mm)、低い円錐形状、赤褐色。螺層は6〜7層。殻表は細かい成長脈が覆う。体層周縁に著しく強い龍骨をめぐらす。殻口縁は反曲する。臍孔は殻径の4分の1を占め、広く開く。本亜種は基亜種・ミヤマヒダリマキマイマイに比べて、体層周縁に龍骨状の著しい角をもつことで識別される。
愛知県東部の豊橋市嵩山から静岡県西部の三ケ日町、引佐町、浜北市、天竜市の石灰岩地に限って分布する。分布情報:2次メッシュ数:10、3次メッシュ数:29(生物多様性調査動物分布調査)