全長は約49cm。雌雄同色。上面は茶褐色で、頭頂は暗赤褐色。下面は黄褐色で縦斑がある。風切羽は黒色で先端は赤褐色。嘴は短めで、上嘴は黒褐色、下嘴は黄色。目先の裸出部は繁殖期に青くなる。脚は黒緑色。
繁殖地として知られているのは日本のみ。一部は種子島から沖縄諸島、先島諸島などで越冬する。国外ではフィリピンおよび台湾を含む中国南部で越冬する。平地から低山帯の暗い森林で繁殖する。パラワン島で8月5日に標識放鳥した個体が翌年の4月28日に山口県で回収された例がある。詳しい生態やその分布、個体数などはほとんど不明である。分布が局地的であり、国際的にも保護に関する重要度が高い。
1957年には三宅島でそれほど珍しくなく、1970年代までは御蔵島とともに繁殖していたが、現在では非常にまれとなった。ネズミ害防除のために、イタチの移入がこの頃実施された。関東以南の従来繁殖があった地域でも、近年はいなくなったところがある。宅地開発などによって、低山帯の森林が減少、分断化していることも影響していると考えられる。