大型の鳥で、かつては日本各地で繁殖していたが、1960年代に日本で繁殖するものは消失し、現在は大陸から一時的に飛来するだけである。飼育下での増殖は成功し、個体数は増えているが、かつての生息地であった湿田は減少し、農耕地では農薬が使用されるなど生息環境が消失または悪化している。
大型で全長約110cm。開翼長200cm。体は白く、翼は幅広く風切羽は黒い。尾は白い。嘴は20〜27cmで黒い。目のまわりの裸出部は赤く、脚は淡紅色である。タンチョウ(Grus japonensis)とは頸が黒くないことで区別できる。
ロシア極東のアムール川流域、ウスリー地方、中国東北地方、朝鮮半島、日本に分布し、大陸では繁殖個体群がいる。