本種は北半球で繁殖する3種のアホウドリ類の中でもっとも数が多く、約558,000羽が生息している。そのほとんどがハワイ諸島の島々で繁殖し、我が国では小笠原諸島聟島列島にある聟島属島の鳥島で少数が繁殖している。かつては伊豆諸島鳥島でも50羽程が繁殖していた。近年、聟島本島や伊豆諸島鳥島に飛来する個体が見られるようになった。
非繁殖期には、本州中部から北海道にかけての太平洋上で比較的普通に見られるほか、千島列島、アリューシャン列島付近、ベーリング海、北アメリカの太平洋沿岸にかけて広く分布する。
全長約80cm、翼開長200cm。雌雄同色。成鳥では頭部から頸、胸、下面、腰が白く、背、翼上面、尾が暗褐色である。目の周りは暗色で特徴的、嘴と脚はピンク色である。年齢による羽色の変化はほとんどなくい。雛は暗褐色で先端のみ白っぽい綿羽に覆われているが、巣立の頃には成鳥と同じ羽色になる。