未記載ではあるがヨシノボリ属(Rhinogobius)の固有種で、従来中卵型と呼ばれていたヨシノボリのうち、沖縄島北部に生息するアオバラヨシノボリを除くものである。琉球列島の各地に分布する。森林伐採、河川改修、ダム建設、道路整備、土砂の流出による水質汚濁等のため生息環境が悪化し、ほとんどの生息域で個体数が急減している。徳之島は日本本土に分布するオイカワ(Zacco platypus)の移入により絶滅した可能性がきわめて強い。業者やマニアの動向に厳重な注意が必要である。