長らく単一種として扱われてきたが、遺伝的特徴の異なる2型(北方型・南方型)が存在する。北方型は北海道・本州中部以北に、南方型は本州・四国・九州および朝鮮半島にそれぞれ分布する。幼生は河川(中流)の砂泥底中に生息し、冷水を好む。産卵は平瀬の礫底上で行われる。河川改修の影響を強く受けるため、分布域は縮小傾向にあり、とくに分布西南域で著しい。本種の存続をはかるためには良好な生息・産卵環境を保持することが不可欠である。