北海道、青森県南部、岩手県北部、秋田県北部の森林に留鳥として生息する大型のキツツキ。大径木の幹に巣穴を掘り、5月上旬に産卵、卵は5月下旬に孵化し、幼鳥は6月下旬〜7月上旬に巣立つ。主にアリ類などの昆虫を食べる。かつては山形県、宮城県、新潟県、福島県の各県でも記録されたことがあるが、現在は見られなくなった。
全長46cm。体は黒く、嘴は黄白色で、脚は黒い。オスの額から後頭部かけては赤く、メスでは後頭部だけが赤い。嘴は黄白色で、先端部は暗青色を帯びる。虹彩は淡黄色である。キタタキ(D. javensis richardsi)の胸と腹は白く、オスでは赤い顎線がある。それ以外のキツツキ類とは体の大きさや体の模様で識別できる。
北海道、青森県南部、岩手県北部、秋田県北部の森林に生息し、それぞれ大陸の個体群とは隔離している。かつては山形県、宮城県、新潟県、福島県の各県でも記録されたことがある。