中国東北部からアムール川の本・支流沿いで繁殖し冬は南下する個体群約1,300羽と、北海道東部の留鳥性個体群約750羽がいる。北海道東部の個体群は、湖沼や河川沿いの湿地で繁殖し、冬は大半が釧路地方に集る。近年は河川上流域へ営巣地が拡大すると同時に、これまでの営巣地で営巣密度が高くなっている。1982年以降、国後島と歯舞諸島でも少数の繁殖が確認されている。現在、冬期の給餌が組織的に行われている。伝染病等の危険分散と、個体数の増加を促進させるために、分布拡大のための努力が始まっている。
目から頸の上部にかけてと、次列、三列風切羽が黒いほかは白色の羽毛である。頭頂は皮膚が赤く裸出している。背の高さ(立ったときの頭頂までの高さ)は約150cm、
全長(嘴端〜尾羽)は109〜150cm程(平均ではオス137、メス125cm)、体重(成鳥)は6〜11kgである。
北海道の個体群は、十勝・釧路・根室地方で繁殖し、冬は大半が釧路地方に集る。近年営巣地が河川上流域へ拡大すると同時に、これまでの営巣地で営巣密度が高くなってきている。1982年以降、国後島と歯舞諸島でも少数の繁殖が確認され、網走地方でも1982年、1999年に1つがい、2000年には2つがいが繁殖した。