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 特別版 土壌&植物

魚類 絶滅危惧(CR)

イタセンパラ

 

 

採取地別標本

魚類

絶滅危惧(CR)

イタセンパラ

濃尾平野、富山平野、淀川水系のみに分布する日本固有種。河川のワンド、農業用水路、溜池といった止水ないしは緩流域に生息する。河川開発、水質汚濁、タイリクバラタナゴ(Rhodeus ocellatus ocellatus)との競合が原因で減少し、近年ではブルーギル(Lepomis macrochirus)、ブラックバスの捕食がさらなる減少に拍車をかけている。現在、淀川での生息は確認されているが、濃尾平野、富山平野ではほとんど見られず絶滅に瀕している。

 

 

タナゴ類の中ではもっとも側扁し体高が高い。口髭はない。全長は最大で15cm近くになり、約1年で成熟する。寿命は約2年。側線は完全で、側線有孔鱗数は35~37。背鰭分岐軟条数は14~16、臀鰭分岐軟条数は13~16。肩部に斑紋はなく、また体側上の縦帯も存在しない。産卵期のオスは体全体が紫紅色を帯び、腹部は黒色となる。背鰭と臀鰭は灰黒色の地に真珠光沢のある蒼白色の縦帯が見られ、縁辺部が黒色となる。メスでは婚姻色が発現しない代わりに淡灰色の短い産卵管が発達する。近縁種であるゼニタナゴ(A. typus)とは側線が完全なことで区別される。

 

環境省 レッドデータブック”イタセンパラ” より引用

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