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 特別版 土壌&植物

昆虫類 トンボ目

絶滅危惧(VU)

オオキトンボ

 

 

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採取地別標本

昆虫類

トンボ目

絶滅危惧(VU)

オオキトンボ

国内では青森県以南の本州、四国、九州北部の平野部に広く記録があるが、現在の生息地は局限される。環境の変化に対する適応力の弱さと生息地の埋め立てや水質汚染などによって近年著しく減少した。

体長50mm内外で、日本のアカネ属では最大。翅全体が淡い橙色である。体も橙褐色で成熟しても赤化しない。ショウジョウトンボ(Crocothemis servilia mariannae)のメスと紛らわしい場合もあり、実際に誤報も知られている。

 

本州と四国のほぼ全域と、九州の福岡、大分両県に分布している。しかし、生息地は局地的である。本州では、太平洋側あるいは瀬戸内側の平野部に分布域が点在するが、日本海側の確実な生息地は少ない。現在は国内に分布域が点在する形で残存しており、絶滅の危険が高まっている。

 

 

人為活動の盛んな平野を中心に生息するため、埋め立てや水質の悪化などによって各地で減少し、すでに既知生息地の82%は失われた。東北地方では、北限の青森県で健在である。関東地方では1970年代から減少が著しくなり、千葉、茨城、東京、神奈川の各都県では絶滅した。現在は、関東平野の中央部にわずかに生息地が残るのみである。さらに岐阜、三重、福井、滋賀、奈良、広島などの各県でも絶滅したようである。近畿では兵庫県、四国では愛媛、香川の両県、九州では南限の大分県で健在である。

 

レッドデータブック より引用

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