環境省から出ている植物種レッドリストには現在33種類の絶滅した種が紹介されています。その中には特殊な環境下でしか生息できないものや一地域のみでその存在が確認されているのも少なくはありません。そんな中、群馬県下の多々良沼で唯一その存在が確認されたタカノホシクサの存在は移り変わる人為的環境変化に対応できず絶滅した一種としてシンボリックな存在としてよく知られています。そんなタカノホシクサの標本をはじめ群馬県内では絶滅したムジナモ、ガシャモクなどの標本を見ることができる展示が群馬県立自然史博物館で行われています。
展示では、群馬県下での自然の変化の移り変わりを写真や当時の資料を合わせて紹介しています。昔の風景を思い描きまたその変化にノスタルジーを感じながら自然の大切さと植物環境の変遷を考えてはいかがでしょうか。
また、長年にわたって蓄積された標本と資料の歴史をかいま見ながら標本の重要性を展示を通して感じてみてはいかがでしょう。
今回の展示には標本の作り方と分類の方法も紹介されています。
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